2017年4月17日月曜日

戸倉山(975.5m)




 

 新潟県糸魚川市の山。シーサイドバレースキー場の奥のゲレンデから見ると間近に見える山で、円錐状の独立峰である。スキー場前を更に奥にいくと「しろ池の森」へと続く舗装道路がある。
 トイレのある「原の館」という建物の近くに駐車場がある。さらに舗装道路が白池まで続くが、一般車両は入れないようにしてある。
 舗装道路を歩いても良いが、駐車場すぐ右手の登山道を進む。早春~晩秋にかけて四季折々の風景を見せてくれるが、夏場は暑いので避けた方が無難だろう。
 一旦登り、下ると舗装道路に出るが、すぐ目の前に四阿のある登山道が続いている。その道も登って下ると広い舗装した場所にでてくる。
 そこに旧街道の塩の道と合流すると白池がある。ここまで約20分程度。白池はエメラルドグリーンの色合いを持つ池だ。葉を落とした季節では池面には正面にそびえる雨飾山が映る。

 池の周遊コースもあるが、道標に従って塩の道を兼ねた登山道を登る。池を見下ろす小高い場所にくると頸城三山と呼ばれる山塊が岩峰鋭く聳えるのが見えてくる。ここは昔糸魚川から松本へ塩を運んだ道で、松本街道とも呼ばれる。今でも道が途切れ途切れだが残っていて、この道を辿る人もいるようだ。右手に戸倉山の斜面を見ながら登る。秋はススキや黄紅葉がきれいな場所だ。

途中、右、松本街道と左、中谷道の分岐を示す古い苔むした道標がある。さらに斜度が上がるが、登りきると角間池にでる。秋は池面に移る黄紅葉がきれいな場所だ。初夏は青葉がきれいなブナ林がある。白池から角間池までも大体20分程度。

 塩の道は池に沿って、さらに奥へと続くが右手にある登山口を登る。最初は急勾配だがやがて穏やかな斜面になる。周囲はブナ林だ。ブナ林に間に付けられた道を突き詰めると尾根の鞍部にでる。
 ここからは90度右に方向転換して、ひたすら登りが続く。途中、視界の開けた場所があり、白馬岳方面を見通せる。そこから約10分程度我慢の登りを続けると広めの山頂につく。


 山頂は360度遮るものが無い景色だ。目の前に雨飾山、左に目を移せば頸城三山(駒ヶ岳、鬼ケ面山、鋸岳)、さらにその左には糸魚川平野を流れる姫川とその先に日本海が広がる。さらに左にいくと再び山が見える。黒姫山、明星山、さらに白馬連峰を構成する朝日岳、雪倉岳、遠くに白馬岳がかろうじて見える。しかし、雨飾山と白馬岳を写真に撮ろうとすると、若干前にある木々が邪魔なのが欠点ではある。

 登山口からは大体1時間程度で登れる山である。山頂からは北に向かう登山道もあるが、北口に向かう急なコースになるので間違えないで帰りたいものである。



【残雪期】

 4月上旬は戸倉山もまだ残雪に覆われて、初夏や晩秋とは異なる趣を呈する。いつものように原の館へ車を進めようとすると、かなり前で通行止め。比較的広い場所だったのでそこに車を置いて原の館までの道を歩き始めると、除雪車が道を塞ぎながらの除雪中。道路自体がまだ2m近い雪で埋まっている。仕方が無いので、どこか桜見ながら散策でもしようかと車まで戻ると、丁度、今から戸倉山へ行くという年配の方が登山の準備をしていた。
 彼は今年に入ってから13回目の戸倉山登山だという。彼に残雪期特有の原の館へのコースをアドバイスしてもらい残雪を踏みしめながら歩き始める。カンジキを持ってきたが無くても大丈夫そうなのでリュックに着けたまま登る。原の館へ行く夏道の上を歩く形だ。やがて、行く手に原の館が見えてくる。そこからは舗装道路が下に埋まっているコースを歩く。
 白池の手前の方だが、左下から雪上を登ってくる先程の年配の男性がいた。彼は直接白池へ行けるルートで来ている。私よりペースは早く、差は開くばかり。それでも白池で休憩している彼に追いつき、立ち話をする。白池の半分は氷が張り、普段見る池とはかなり様相が異なっていた。彼を見送って休憩した後に出発。


 夏道では角間池までジグザグに登るが、この季節は一直線に角間池のある峠まで登る。急な場所は彼の付けた足跡を追う。角間池も半分以上が凍っている。この季節ならではの風景だ。
   

 
 さらに夏道の上と思われる辺りを登る。稜線からも雪が多く、夏場は谷への斜面かもしれない場所も登山ができるようになっている。やがて山頂からは二人の声が聞こえる。見上げると二人が立っている。一人は先行した一人だが、もう一人はどこから登ってきたのだろう。
 その内に狭い雪上の山頂に着く。登り口から2時間10分。普段より1時間以上、多くかかる。もう一人は戸倉山の北側の登山口から登ってきたという。私が来た登山口より急な斜面の方だ。先行者の話によると山頂付近は日本海側の強風を受けて雪が多い時期は雪庇になっているが、今は雪が少ないため雪庇にはなっていない。それでも山頂を示す道標は遥か雪の下である。



 周囲を妨げるブッシュは雪の下にあり、まさに360度の光景が広がっていた。帰りは先行者に別れを告げて先に下山。彼が登りに使った雪上跡を忠実にたどり、車を置いてあるところに着いた。下山は45分程度だった。

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