2017年5月1日月曜日

大聖寺山ノ下寺院群の散策


  日本百名山で有名な深田久弥の墓のある寺も含まれる寺院群である。石川県加賀市にあるJR大聖寺駅から歩いて15分程度の場所にある。石堂山の北東部の麓にあるため山ノ下寺院群と呼んでいる。

大聖寺藩は加賀百万石の初代藩主、前田利家の孫の前田利治が初代藩主となり加賀藩の支藩として幕末まで14代続く。当初7万石でスタートし、後に10万石となった。ちなみに10万石の富山藩は利治の兄の前田利次が初代藩主として同時期に加賀藩から分藩された。

大聖寺藩は越前との国境の防御を兼ねて意図的に寺院を、この地に集めたとされる。禅宗、浄土宗、日蓮宗の三宗に限られており、前田家と激しく敵対していた浄土真宗の寺院は除外されている。加賀は浄土真宗が中心となった一向一揆で有名な地で、その影響も根深く残っていたのだろう。

寺巡りは南側から北側へと1寺ずつ訪ねたほうが効率がよい。


1)実性院(じっしょういん)

 曹洞宗。かなり古い印象のある寺で、座禅堂もある大きな寺。萩の寺とも呼ばれている。裏手の墓地にある高台には大聖寺藩歴代藩主の墓がある。ひと際大きい墓が初代藩主利治の墓だ。拝観料400円。JAF割引が効く。



 2)蓮光寺(れんこうじ)

 日蓮宗。星祭りの際には水を被る荒行があるそうだ。拝観料は無いので浄財で。
 

3)久法寺(きゅうほうじ)

 法華宗。外観は改装されて間もないのか比較的新しい。拝観料は無いので浄財で。



 4)全昌寺(ぜんしょうじ)

 曹洞宗。実性院よりも大きな印象がある。五百羅漢が欠けることなく収納された建物が併設されている。奥の細道の道中、松尾芭蕉が宿泊した寺としても有名である。「終宵(ヨモスガラ)秋風聞くやうらの山」と詠む。句碑のある庭はクマ蜂がうるさいので気をつけよう。拝観料500円。JAFは効かなかった。



5)正覚寺(しょうかくじ)

 浄土宗。古い木造の山門が今にも壊れそうな印象あり。本尊の阿弥陀如来像は平清盛の寵愛を受けた加賀の国出身の白拍子仏御前が帰郷の際に清盛から与えられたもの。拝観料はなく、浄財で。



6)宗寿寺(そうじゅじ)

 日蓮宗。山門は大聖寺藩の関所門を移設したもので、上部に前田家家紋の梅鉢紋が付いている。門を入ってすぐ右にはスダジイという奇木が植わっている。6種類の植物が寄生して形の違う葉をつける。拝観料なく浄財。



7)本光寺(ほんこうじ)

 法華宗。山門までは少し階段を登る。山門からの白山連峰の眺めは良い。この寺の裏手には奥の方まで墓地が続く。この墓地のどこかに深田久弥の墓があるらしいが、案内表示もなく、周囲に人もおらずで、どこに彼の墓があるのかは分からなかった。





8)加賀神明宮(かがじんめいぐう)

 ここのみ神社だが江戸時代は、実はここに真言宗慈光院という寺があった。拝観料は無いので、賽銭で。


左手に白山宮への階段が続く。少し我慢の登りをすると広場の中央に小さな社がある。


所要時間:ゆっくり回ると2時間近くかかる。

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