2017年7月23日日曜日

大日岳(2501m)



  大日岳は中大日岳、奥大日岳と大日連峰を形成する山の連なりの最も富山市内寄りの山で、富山市北部からみると立山(雄山)の手前にあるため、立山の眺望を邪魔する位置にある。
日帰り登山をする場合は、称名滝の駐車場(標高973m)から約1,500mの高低差を往復しなければならないので、結構体力がいるが、ここをトレラン姿で早足で行く人もいるから驚きだ。称名の滝から大日平小屋までの高低差(752m)と大日平小屋から山頂までの高低差(776m)の2段階の急登を登りきる体力と下山するための体力も必要な山で、毎年のように私は登っているが、山頂がガスっていたり、気力・体力が衰えている時は大日平小屋や私が大岩と呼んでいる辺りまで行って断念して下山したことも何度かあるくらいだ。

今回は、昨年、室堂~五色ケ原~薬師岳を縦走した時期に登った。次の日が雨予報、今日はなんとか曇り晴れで天気ももちそうなので登山者も多かった。

この時期、称名滝へのゲートは午前6時に開くが、大抵、15分程度前に開くことが多いようだ。

 駐車場を出発(6:06)。しばらく称名滝への単調な舗装道路の登りが続く。道の左手にある大日岳登山口に到着(6:19)。そこから森の中に入る。



 右手に木の根が複雑に張った大岩が現われる(6:25)。急な登りまでのひと時の緩斜度の道が続く。第一のベンチを通過(6:34)、すぐ先に私が鉄橋と呼んでいる小さな橋がある。帰りは結構ばてるので、この鉄橋が出てくると後10分程度で登山口に着くという安堵感につながる。

      


  そこを過ぎると次第に斜度も増してくる。途中、私が水平道と呼んでいる部分も3~4カ所くらいあるが、基本的に急登が続く。水平道の1つにある第二のベンチを通過(6:41)。同じく第三のベンチを通過(6:43)。さらに急登は続く。
猿ケ馬場という6個ほどのベンチが所せましと並ぶ小さなスペースの広場に着く(7:04)。


ここから先は数年前に登山道が崩れてしまい、応急手当的に臨時の登山道が作られていたが、3年ほどまえからしっかりとした道に修繕された箇所を通る(7:11)。急坂ではあるが、ハシゴや木製の階段も設置されており、登りやすくなっている。ただ下る時には気をつけたい場所が続く。この辺りまで登ると振り返ると弥陀ヶ原の森の向こうに鍬崎山が見えてくる。

鎖も設置されている急な砂っぽい岩の場所を過ぎると牛ノ首に到着する(7:26)。


 狭い尾根になっているので気をつけたい場所だ。眼下にはザクロ谷の流れが見える。牛ノ首を右折するとしばらくは両サイドが切れた細い尾根伝いに歩く。数か所にハシゴも掛けられている。常に濡れた感じのある苔むした岩肌の道などもあるので慎重に歩きたい場所もある。やがて解放感のある場所にでると岩に刻まれた階段とハシゴの組み合わさった登りがある。そこを登りきると間もなく大日平に続く木道が現われる(7:40)

そして大日岳と中大日岳も左手に見えるようになる。さらに木道が右折、左折となった先に大日平、弥陀ヶ原高原ホテル、遠くに立山三山の富士の折立が見えてくる場所にでる(7:48)。



しばらくは平坦な木道歩きが続く。遠く薬師岳が見え、右手に鍬崎山が近い。弥陀ヶ原を走る高原バスの音も聞こえて来るが、称名川を挟んだ、こちらの大日平は車社会とは無縁の世界だ。前方に小さく見えていた大日平小屋が次第に大きくなってくる。大日平小屋着(8:15)。




リュックを下ろし、近くのテーブルで捕食、のんびりと休憩。実はこの日、ここでUターンをするつもりだった。山頂の方は雲がかかりそうな雰囲気だったし、天気予報も快晴というわけではなかった。ここから先の登りの辛さも知っているだけに、気が進まなかった。大日平の高原の雰囲気を味わうだけでも十分なのだ。やがて、途中で追い越した2組が一緒に到着する。1組は中年の女性1人と2人の若者、もう一組は30歳前後だろうか女性の単独行。2組とも登山口で顔を知っている人たちだった。彼らは、途中から合流して一緒にここまで来たのだという。2組とも大日岳は初めてだというので、少し情報提供をする。Uターンするつもりだという私にゆっくりと一緒に行きましょうと誘われる。ひどくなったら途中で引き返すからと言いながら、結局、登ることになった。出発は8:35ごろ。その後は彼らと後になり先になりしながら、要所要所で情報提供しながら登る。しばらくわたすげもある高原の中に続く木道を歩く。




一旦、木道は途切れるが、再び木道の道が少し続くと本格的な登りの開始である。第1の水場到着(9:28)。この時期、雪解け水もあり結構な水量である。この先にも水場は4カ所以上横切るので、結構、水が豊かな山という印象はある。




すり鉢状になった部分を登って行くので斜度も結構ある。かんかん照りの日は一気に体力を消耗してしまう登りだ。何度も大日岳に登っているが、この最後の登りで2,3度断念した引き返したこともあるくらいだ。かなり前になるが登山道に大きな岩が落ちてきて道を塞いだ場所を迂回する直登路を過ぎるとまもなく、私が大岩と呼んでいる場所に着く(10:15)。




先行していた3人組と後にいた女性はここで休憩するが、私は自分のペース先行でゆっくりと前に進む。途中で2組には抜かされてしまうが、我慢の登りを続けると小さな尾根筋を越て、前方に大日小屋が見える場所に着く(10:44)。

右側が谷になっている巻道なのだが、意外と登る。この途中で先行していた女性が「めげてしまいました」と休憩していた。3人組のペースはここに来て早く、既に姿は見えない。彼らのペースは変わらず、我々のペースが落ちているのだろう。彼女を残して先へ進む。大日岳と中大日岳のコルに到着(11:01)。



目の前に見えるはずの剱岳は全く見えなかった。今年の残雪は多く北側の稜線はびっしりと雪で埋まっていた。間もなく、女性も追い付いてきたので、一緒に山の情報交換もしながら大日岳へと登る。途中、大日小屋で休憩をしていたという3人組も追い付いてくる。大日山頂着(11:24)。360度何も見えない登山となった(写真は2年前の山頂からの剱岳)。

大日岳初登頂の彼らにとっては残念な結果となったが、山登りなんてこんなものという雰囲気。山頂には大日如来を納めた祠もあるが、薬師岳の薬師如来と比べるといかにも貧弱でみすぼらしい(2年前のお姿)


軽く昼食をとりながら、彼らと談笑したあと、先に下山を開始する(11:46)。下山も特に牛ノ首からは気温も高くなり蒸してくるので、そういう意味でもばてやすい。水分はしっかり用意しておきたい。

大日岳と中大日岳のコル着(11:57)、大岩着(12:21)、大日平小屋着(13:36。6分間休憩)、牛ノ首着(14:21)、猿ケ馬場着(14:34。5分間休憩)、登山口着(15:13)、駐車場着(15:25)

 所要時間(登山口から往復) 往;5時間5分、復;3時間39分

【大日岳初登山の記録(1986年8月3日)】当時の標高は2498mだった。
 5:58 駐車場発
 6:53 牛ノ首峠着
 7:30 大日平小屋着(当時の小屋は雪崩で流され、東方向へ移設され現在地へ)、さらにキャンプ場も併設されていた。木道もなく、雨後の道はグジョグジョ・・・。木道が整備されたのは富山国体の前付近だったと思う。
 8:12 第1水場
 9:20 大日小屋着
 9:35 大日小屋発
 9:50 大日岳山頂
10:00 下山開始
11:28 大日平小屋着
11:57 牛ノ首峠着
12:40 駐車場着   
  所要時間(駐車場から往復) 往;3時間52分、復;2時間40分
     
31年の歳月は容貌もペースも変えてしまう。偶然、山頂近くで会った当時の山仲間I君に撮影してもらうが、それにしてもなんという軽装だ!



城ケ平山(446m)、峠山(477m)、ハゲ山(465m)

    いずれも富山市上市町にある山になる。標高こそ400m台と低いが、初冬には良い雪山歩きの道になる。城ケ平山山頂は別名、茗荷谷山(みょうがだにやま)といい、その昔、茗荷谷城があったとされている。山頂は開けて広く富山平野を一望できる。今回の紹介は12月中旬に城ケ平山ま...