2017年8月26日土曜日

槍ヶ岳(3179.5m)とその周辺


   日本で5番目に高い山である。私が登った最高峰は3190mの日本第三位の奥穂高岳までで、富士山も北岳にも登ったことはない。登山口へのアプローチが長いのがその理由だ。槍ヶ岳には4回登頂しているが、槍ケ岳山荘に着いたその日から悪天候で登頂を断念した残念な日も1回あった。

 今回の記録は直近の2011年9月23日、24日の新穂高温泉からのコースになる。この時は4人で行くことになる。私以外は皆、槍ヶ岳は初登山である。一人はF氏、そしてF氏の従兄とF氏の職場の後輩だ。F氏を中心にして、他の三人は互いに初対面という珍しいパーティとなった。

 この時期、新穂高温泉の無料駐車場は満杯で後に戻った坂の上の駐車場に停めなければならない時が多いが、その坂の途中に良いスペースがあったのでそこに車を停めて出発(6:03)。

 有料駐車場手前のトイレのある場所で準備して再出発(6:32)。私が一番年配でペースも野人たち(?)と比べると格段に遅いので、先頭を歩かせてもらう。しばらくは林道を歩くことになる。名付けて右俣林道。最初はショートカットをする登山道もある。牧場を右手に見ながら通過(7:18)。奥穂高岳への登山口を右手に見た先で林道は終わる。白出沢(しらだしさわ)出合という河原に出る(8:00)。遅めの朝食をとってから出発(8:15)。

 右俣谷の川の右手に沿って登山道が続く。次第に傾斜もきつくなってくるが、まだ序の口だ。ちび谷を通過(8:52)、やがて滝谷の避難小屋を通過すると滝谷が出る(9:10)。そこを渡った近くに滝谷の初登攀者の藤木さんのレリーフがある。右手は穂高連峰になり、そこからの谷といくつも出合うことになる。だから、谷からの支流と本流(右俣谷の流れ)の合流するような場所を出合という。

 やがて槍平小屋のある開けた場所にでる(10:03)。ここにはテント場もある。また直進すると槍ヶ岳だが、右折すると南岳(3032.7m)へ向かう急登の登山道もある。今回、我々は直進し、槍ヶ岳を縦走して南岳から今いる場所に下りてくる予定だ。

 休憩後出発(10:15)。ここからは徐々に傾斜がきつくなるが、見通しも良くなってくる。飛騨沢に入ると石屑のような登山道となる。ひたすら我慢の急登が続く。



 この日は途中からガスがかかり、ガスも濃くなり少し雨っぽい感じになり、霰のようにもなる。かつ、この急登にきて私の体調がかなりやばくなる。自分のペースで登ると決めて、他の三人には先に行ってもらうことにした。彼らとは見る見るうちに離されていく。みなF氏の関係者だから、私の眼には皆、野人に見える・・・。ともかく自分のペースで槍ケ岳山荘になんとか辿りつく(14:15)。槍ケ岳山荘は北アルプスでは有数の650人という収容人数を誇る山小屋だが、白馬山荘は収容人数は1200人とさらに大きい。

 先行した3人が手続きを済ませてくれていて、個室が空いていたからと個室に入ることができた。この日は天候も悪いので登頂は明日に回す。しばらく休んでいる内に体調も回復し、その後は4人で飲みながら山談義に花を咲かせる。



   翌朝午前5時に小屋で朝食を済まし、5:30に小屋の前でご来光を迎える。この日は素晴らしい快晴の日だった。小屋の前から富士山も見える。

  槍初登山の3人を連れてきた甲斐があった。その後、槍ヶ岳の山頂へと向かうが、数珠つなぎ状態で、少し進んでは待つという状態。

 昔と違い、山頂直下には登り用と下り用の2つのハシゴが用意されている。やっと山頂に付くが写真撮影も順番待ち状態だった。

  山頂の往復だけで約1時間半を要した(混んでいなけなければ1時間以内には往復できる)。

7:25山荘前を出発。テント場から下り飛騨乗越を通過(7:30)、さらに登り返すとまもなく大喰岳(おおばみだけ:3101m)に着く(7:50)。振り返ると槍が大きい。

  行く先には彼方に穂高連峰が鎮座している。ここからは上下動はあるものの、360度の光景が続く快適な岩場の稜線歩きが始まる。中岳山頂着(8:26;3084m)、ここまで来ると槍が少し遠くに感じる。

 さらに岩稜を縦走し南岳山頂(3032.7m)に着く(9:20)。

 南岳から北穂高岳の間には大キレットという難所がある。私も1993年の比較的若い頃に通過したが、結構スリリングな場所だ。そこを重いテント用のリュックを担いで渡る人もいるのだから驚きだった。

 山頂から少し下った所に南岳小屋がある(9:25)。かつてはここは避難小屋だったが、いつの間にか山小屋となっている。小屋の前で私がコーヒーブレイクの準備をしている間に他の三人は大キレット見物に行く。休憩をした後、大キレット方向とは右折して南岳新道を下る。最初はガレ場の道を下る。ハシゴや木道を下って行くが、稜線上の木道で周囲に立木もないので結構スリリングな場所もある。

  樹林帯の中をジグザグに下っていくと河原にでてやがて槍平小屋に着く(11:46)。

 槍平小屋の屋根には宿泊用の布団が干してあり、従業員がファブリーズを盛んにかけまくっていた。ファブリーズも山小屋では重宝しているのだと感激する。槍平小屋の腰掛けられる所で、昼食。槍ケ岳山荘で作ってもらった弁当だ。

  腹ごしらえも終わり小屋前を出発(12:30)。白出沢出合を通過(13:42)、新穂高温泉の駐車場に着いたのは14:50だった。

 

所要時間 新穂高温泉~槍ケ岳山荘:1日目は7時間43分

     槍ケ岳山荘~南岳山荘(2時間)~新穂高温泉(5時間25分):2日目は7時間25分

野坂岳(914m)


    野坂岳(のさかだけ)は福井県敦賀市にある最も高い山で敦賀三山の一つである。2014年のGW直前の金曜日に休みをとりスクーターで敦賀に向かう。登山口は敦賀郊外にある「山」集落にある。川沿いにスクーターを走らせ登山口を探すが全く分からない。ジョギングをしていたご高齢の婦人に尋ねると、少し戻った先にカーブミラーがあって、赤い新芽の垣根のある家の横の道を山に向かっていけば良いと教えてもらう。昔は曲がり角に野坂岳の表示があったそうだが、今はその痕跡もない。

さらに山に向かう林道を走らせると作業小屋が見えて道は終わる。福井県の山の本を見ると、近くの鉄橋を渡るとあるが、見当たらない。と沢をのぞくと鉄橋がころがっている。流されたようだ。

深くもない沢に入り対岸によじ登る(9:08)。そして沢沿いの道をひたすら進む。山には送電線の鉄塔があるので、その作業道が登山道代わりになっている。そのためか最初はいくつか枝分かれ道がある。しかも、どっちが野坂岳かの表示もない。周りをみると木々にテープがぶら下がっている木々がある。とにかくそれを目印にして登るしかない。

第一鉄塔に出るころには尾根に出るので周囲が明るくなる(9:32)。

さらに第3鉄塔(10:00)を過ぎてまもなく頂上からの稜線と交わるので、そこを右に折れる。左側にも作業用なのか道があるので、この曲がり角を認識しておかないと帰りにまっすぐ突き進む可能性がある(というか私はまっすぐ行って、余計な時間を喰ってしまった)。とにかく表示の無い山という印象が強い。
そのまま稜線上を行くと直ぐに第4鉄塔があり(10:19)、さらに797mのピーク(10:30)を過ぎて、30分も登ると開けた山頂に出る(11:00)。平日だというのに山頂には二組の登山者がいた。一等三角点もある。

 
  山頂からは360度の景色が楽しめる。敦賀周辺の名前の知らない山々が連なる。唯一分かるのは昨年12月初めに登った西方ケ岳のみである。敦賀の町も眼下に見える。

逆に敦賀市内からはこの山もしっかり見えているといういことだ。

所要時間 登り:2時間8分

2017年8月25日金曜日

蠑螺ケ岳(685.8m)

  蠑螺ケ岳は「さざえがだけ」と読む。敦賀三山の一つ「西方ケ岳」の北側の稜線上にある山である(上図の右手の山)。西方ケ岳の北側の稜線の一つのピークのような位置付けと言ってよいだろう。
2014年4月26日の記録になるが、前年の12月に途中からの天候の悪化で行きそびれた山なので登ってみた。
敦賀湾の西側の道路を北に向かい、浦底地区に着く。その先は県の水産試験場があり、その奥には敦賀原子力発電所の施設地域となるため、行ける範囲のぎりぎりの所に登山口がある。

登山口も分かりやすく、登山道の途中にもいくつか表示がある。原子力発電関係者の手によるものであった(8:55)。

 途中、長命水という水場へ下りて行く道との分岐があるが、あえて下りずに先を急ぐ(9:55)。分岐点から登ったピークからさらに3つのピークを越えた先に山頂がある(10:38)。

登ったことの無い山で、先が分からないと、次こそが本峰だと思って登りきると実は手前のピークだと知った時に落胆感がでる。それが三つも続くと、いい加減腹も立ってくる。そんな山である。それと、所どころで大きな岩を回り込むような登山道でもある。
   しかし、ピークから見る敦賀湾の風景は絶景である。何が絶景かというと眼下にある砂洲が見事なのである。「水島」という島になっているのだが、まるで南国に行ったかのような海の色をしている。


 昨年西方ケ岳に行った際には半分しか見えなかった島だが、この山頂からは全景を見ることができる。夏場は周囲が海水浴場になっているらしく島への定期船も運行しているようだった。

手前にある鉄塔が邪魔ではあるが、なるべくそれが写りこまないように写真を撮る。ちなみにその後台湾旅行に行った際に飛行機からも「水島」がしっかりと自己主張するかのように見えていた。
 山頂付近には奇岩もある。そして、昨年冬に登った西方ケ岳も近くに見える。

 しばらく山頂で景色を楽しんでから、元来た道を下山開始(10:53)。登山口着は12:17だった。

 

  所要時間 往:1:35 復:1:24

2017年8月22日火曜日

西方ケ岳(764.1m)


2013年12月1日の北陸地方の天気予報は富山市雨、金沢市雨、福井市雨と続き、敦賀市曇りとあったので、山の本を調べて、福井県敦賀市にある西方ケ岳(さいほうがだけ)に登る事にした。この山は敦賀三山の1つでもある。ちなみに他の二山は野坂岳(既登)と岩籠山(未登)である。

朝6時富山発、予報通り途中はほぼ雨、敦賀市に入ると曇り。天気予報は当たっていた。敦賀湾西側の常宮(じょうぐう)神社前の道路脇に車を停めて出発(9:02)。

神社横の民家の間を西方ケ岳登山口の表示板に導かれるまま歩くとやがて登山口に着く。7月にツキノワグマが出たという表示板がある。この付近でも熊がいるのだと改めて思う。周辺の畑には電線が張ってある。恐らくイノシシ避けだろう。また道沿いに大きなネズミ取りのような仕掛けがある。恐らく熊用か?なんだか自然豊かな土地のようだ。

海抜ゼロからの出発なので低山と言えども高度差はある。最初の登りは意外に急坂できつい。花崗岩の山なのか、ざらざらと白系の砂混じりの山道だが、時々大きな岩も出てくる。寒さを予想して着込んできたので途中で二枚ほど脱ぐ。奥の院展望所に出る(9:26)。
大きな岩がせり出しており、その上に怖々上ると敦賀湾が眼下に見下ろせる。後半の紅葉も見ごたえがある。 

そこからは比較的傾斜も緩くなり、銀命水という水場に出る(10:00)。水場と言っても大きな岩の下にちょろちょろと水が流れているだけだが、近くの木の枝にカップが二個ぶら下がっていた。それを使って一口だけ飲む。冷たくも無く、周辺が寒いので温度が一定ならそんな程度だろう。

オウム岩という場所に着く(10:19)。少し下に「聞き石」という岩があったが、オウム岩と聞き石の上に立つと互いの声が届くそうだ。

オウム岩からしばらくすると登山道は雪で覆われ始める。そこまでの道のぬかるみに登山者の足跡があったので自分より先行者がいるものだと思っていたが、雪道に先行者の足跡は無い。昨日は良い天気だったので恐らく昨日の登山者の足跡だったのだろう。朝までの間に積もった雪の上には小動物の足跡が登山道をずっと登っている。見事なまでに登山道を登っている。キツネかタヌキか、何となく二爪なのでイノシシか?それにしては歩幅が狭い・・などと思っている内に避難小屋のある雪の山頂にひょっこりと出る(11:02)。

 この頃にはどんより曇っていた空も陽が差すようになり青空ものぞきだした。海抜0mから丁度2時間の登りであった。久しぶりに一人きりの山頂だが、こんな日に登る人はあまり居ないのだろう。

木の葉は落ちてはいるが、見晴しが悪いので周りを見渡すと海側に雪道だが脇道がある様子。それに従っていくと展望の岩場が現れる。恐る恐るそこの上に登ると、眼下に敦賀湾が一望できた。北側には蠑螺ケ岳(さざえがだけ)が眼下に見え、敦賀湾に突き出した部分の先に「水島」という砂嘴が陸地から離れた島の半分が見える。

避難小屋の横手から蠑螺ケ岳方面に少し下ると、西方ケ岳二等三角点と蠑螺ケ岳の分岐点の標識が現われる。どういう事か?と正面の小高い雪の斜面を登ると三角点が見えて、その上の木の枝に西方ケ岳764.11mの表示板がかけてあった。先ほどの避難小屋の所は仮の山頂で、ここが本当の山頂なのだと合点。騙されないようにしないといけない。

 


 避難小屋で、寒さをしのぎながら昼食を済ませる。そのまま蠑螺ケ岳へ下り、バス道に出て、国道を常宮神社へひたすら歩くか、元来た道を戻るか迷ったが、海側から何やら北陸特有の黒灰白色の雲が出てきだしたので元来た道を戻ることにした。雪の下に枯葉の堆積もあり歩きにくい事この上のない下山で、おまけに途中から雨が激しく降ってきだした。下山に要した時間は1時間10分。午後12時35分だった。下山した頃には雨は止んでいたが、その後も激しく降るかと思うと晴れたりと気ままな天気模様の1日だった。写真は帰る途中に寄った気比の松原からの西方ケ岳の姿。

  


 

所要時間 往:2時間、復:1時間10分

2017年8月20日日曜日

来拝山(899.3m)


 

  富山県立山町にある山。立山は信仰の山ではあったが、古くは女人禁制の山であった。そのため女性が、かつて立山を拝した山としても知られている。それが山の名前の由来と言われている。麓の芦峅寺には、かつて布橋灌頂会という女人でも立山信仰ができたという儀式があった。今はイベント化されて3年に1回のペースで行事が行われているようだ。

今回は8月20日に南尾根ルートで登った記録である。夏のこの時期の低山登りは虫に悩ませられるので正直言って嫌だが、今年は天候不良で高山へは中々行く気がせず体力維持のための登山だった。

「国立立山青少年自然の家」の手前に道路の両側に駐車スペースがある。「自然の家」に向かって左側の駐車場横に林道のような登山道に入る(9:32)。林道を忠実にたどると正面にトイレの建物が出てくる。その右側にキャンプ場、左側に来拝山登山口の表示があるので左折する(9:36)。


高い背丈の杉林の薄暗い登山道を進む。徐々に急になっていくので我慢の登りだ。少し水平になった頃には周囲はブナ林に変わる(9:43)。やがて南尾根にたどりつく(9:46)。後はひたすら尾根を急登するだけだ。結構に急坂なのでストックは使わない方が良いだろう。自分の手と足を駆使して登った方がよい。やがて大きな岩の中に小さな小石がたくさん埋まっている岩に出くわす(9:52)。これを「凝灰角礫岩(ギョウカイカクレキガン)」と言うらしく溶岩と火山灰が混ざり合って固まったものだという。近くにある立山が火山だった証拠でもある。


さらに急登が続くがハシゴやロープなどが随所にあるので慎重に登れば問題はない。

木に4番の札がかかってある小さな広場を通過(9:56)。さらに登山道を塞ぐような岩が何カ所かあるが慎重に登って行く。やがて大きな岩が二分された場所に出る(10:04)。二分された間をすり抜けるように通過。緩やかな山頂を思わせるように斜度は徐々に緩やかになってくる。最後の岩を登りきる(10:05)と間もなく山頂に着く(10:06)。山頂には三等三角点が設置されている。

夏場は周囲に木々の葉が生い茂り見通しは良くない。3月~4月の頃に登ると立山方向も見通しが良い(写真は2016年3月末)。
 

帰りは反対側に道が付けられている東尾根ルートを城前峠まで下る(10:10)。このルートも急なので適宜ロープや周囲の木の枝につかまりながら慎重に下りて行く。特に山頂付近は粘土質なので滑りやすい。途中で右折する場所がある(10:28)。急な場所というのはえてして崩れやすいと見える。1分ほど歩くと分岐があるが右折、さらに1分も経たない内に、再び分岐にでる。右は大日の森コース、左が城前峠への道だ。後の林道歩きが嫌ならば森の中を歩く大日の森コースを行けばよい。そのコースはさらに二つに分かれるがいずれも林道へと導いてくれる。

今回私は左折、2分も歩かない内に再び大日の森コースが右側に現われるが初志貫徹で直進。やがて城前峠の登山口に出る(10:35)。ここにも車が5台程度止められるスペースがあり、簡易トイレも設置されている。


ここからは舗装された林道をひたすら国立青少年の家に向かって歩くのみである。30分程度歩くと元の登山口の駐車場に着く(10:56)。

所要時間 往:駐車場~山頂 34分       
     復:山頂~城前峠 25分  城前峠~駐車場 21分 

 

【残雪期】

大日の森を残雪期(写真は2012年3月末)に登るのもおもしろい(写真上)。山頂付近は急傾斜だが、なんとかカンジキで登ることができる(写真下)

大天井岳(2921.9m)


   大天井岳は「おてんしょうだけ」と呼ぶ。安曇野の山あいにある中房温泉から燕岳(つばくろだけ)を登り、西岳を経て東鎌尾根を経て槍ヶ岳(3180m)へつながる登山道を「表銀座」と呼んでいるが、その途中に位置するのが大天井岳だ。山頂周辺には大天荘大天井ヒュッテの2つの山小屋がある。大天荘の前で表銀座登山道と常念岳方面への登山道が交差する。今回は常念乗越でF氏とテント泊をした時の記録になる。

  晴天の平成28年8月6日、簡単に朝食を済ませて、私はデイバッグ姿、F氏はトレラン風の姿で常念乗越を出発(6:45)。まず横通岳(2767m)への稜線登りから始まる。常念岳ほどではないが見上げるような登りが続く。この山は山頂までの道はなくトラバースしていく。その巻道の先端の南肩に着く(7:22)とほぼ平行な道が続く。

ここからの槍ヶ岳や穂高連峰の眺めは素晴らしいの一言に尽きる。

 


 また高山植物の女王と呼ばれる岩稜に咲く可憐な「コマクサ」も所々に咲いている場所で、つい目を奪われる。

  横通岳から緩やかに下って行くと東大天井岳との鞍部に着く(8:00)。

  見通しの良い広々とした草原状場所だ。目の前には東大天井岳(2814m)の山塊が見える。実はこの山も山頂を巻いて行く。巻道を乗り越すと大天井岳の手前のピーク(2832m)が見える(8:27)。その右側には遠く立山連峰や剱岳も見えている。そして、雄山の頂上から大天井岳も見えるはずなんだと改めて思う(この写真のもっと右側に見える)。

 一旦下り、ピークを越え旧二ノ俣小屋跡を過ぎると間もなく大天荘が見えてくる(9:12)

 大天井岳へは大天荘の横手にある道をさらに登る。やがて山頂へたどり着く(9:23)。表銀座と言われるように結構な人出で山頂での記念写真も待ち時間ありだった。

   しかし、今回は360度遮るものなしの風景を堪能できた。下の写真は来し方の登山道。遠く常念岳がしっかりと見えている。

  帰りは元来た道を戻る(9:45)。常念乗越のテント場の我が家に着いたのは11:58だった。



 所要時間 常念乗越~大天井岳:2時間40分、大天井岳~常念乗越:2時間10分

 
 この後、常念岳を往復。しかし、私の体調に自信なく、当初の計画であった翌日の蝶ケ岳経由三股下山を諦めて、常念乗越から一の瀬へ下山(2:57)、常念小屋で予約していたタクシーで三股登山口まで移動(43分)。そこから富山へ無事帰還したのでした。
 ちなみに最近の常念乗越への登山は三股ではなく一の瀬からが一般的らしいが、途中、結構な急登がある。

2017年8月15日火曜日

常念岳(2857m)


      
  常念岳は長野県安曇野にある山で、ピラミッド形状の形の良い山である。1990年に昔の職場の仲間5人で登ったのが初登山である。当時は私が5人用のテントを担いで三股から登り、常念乗越でテント泊。翌日は常念岳を越えて蝶ケ岳を経て三股に下山した。

 今回の記録は2016年8月に私より7つ若い友人F氏にテントを担いでもらい同様のルートを辿る予定であった。富山を午前5時に出発し、南下、安房トンネルを経て安曇野に出て山間の道を進み三股の駐車場に着く(8:10)。朝食を済ませてそこを出発したのが8:40。登山届を出す建物の近くに登山口がある(9:40)。ここから先が長丁場が続く。

 実は若い頃の記憶と当時のガイドブックを頼りの登山だったのだが、これが失敗の素だった。若い頃の体力は既に無く、また後から知ったが、当時のガイドブックのコースタイムが異なっており、登れども登れども先が見えない登山となった。同じ方向の登山者は女性二人の1組だけだった。最初の方で彼女たちには抜かれていった。

 F氏の体調も今一つのようで、かつこれまで経験のないテント入りの重いリュックで汗の量が半端ではない。F氏はトレイルランにも参加するほどの体力の持ち主で、私はひそかに野人と呼んでいるが、一緒に登ってこれほどひどそうにしている彼を今まで見たことがなかった。若い彼にリュックを持って悠々と登ろうという目論見は潰えて、途中30分間隔で交代で担ぎながら登ることになった。途中の場所と時間経過を記録する余裕も無く森の中から尾根伝いの道へと代り、いつしか森林限界を越える。

 途中、大きな岩がごろごろしている所を登り切り、開けた場所に標準点櫓跡とおぼしき小さな建物を過ぎる。前方から下山してきた青年に「この時間帯で出会うとは思わなかった」と声かけられる。どうやらペース的にかなり遅いらしい。

この頃になると先行していた女性たちと前後するようになる。前常念岳(2661.8m)もはっきりピークと認識できないままに過ぎて、若い頃に選択した道の常念乗越への巻道分岐点に出る。しかし、巻道は通行止めとなっていた。どうやら崩れてしまって、長い間利用されていない様子だった。そのことを後から新しいガイドブックを買って初めて知ったのだから、準備不足この上ない。女性二人組もその事実を知っておらず、かなり疲労していた。結論としては、分岐点をそのまま直進して常念岳の8合目まで登りきらねばならなかった。女性たちと相前後しながら、どうにかザレ場の8合目に到着する。しかし、そこから常念乗越はまだ見えない。少し下ると常念乗越や常念小屋、テント場がやっと見えてきた(16:34)。

  登り続けた足に急で長い下りは結構つらかったが、ようやくテント場に到着した(17:15)。結果オーライだったが、コースタイムより1時間以上も遅れての到着だった。女性たちは常念小屋へ、我々は小屋でテント泊の手続きを済ませて(一人千円也)、テントを張りようやくくつろぐことができた。夕闇迫る中、向かいに見える槍ケ岳方向には雨雲がかかり盛んに稲光が光っていたのも神秘的だった。

 明けて翌日は晴天で格好の登山日和だった。常念小屋の後には槍岳と穂高連峰が美しい。
 今日は大天井岳へ往復して、翌日、蝶ケ岳へと足を延ばそうかという計画だったが、前日の私の疲労が著しく計画を変更して大天井岳往復と常念岳往復のみにした。

 大天井岳から戻ってきて、休憩したあと、常念岳へ登りはじめる(13:20)。昨日下ってきた時にはかったるい道だったが、今日はなんとか辛抱しながらも登る。8合目を過ぎると間もなく大きな岩で組み立てられたような山頂に着く(14:35)

  少し休憩してから下山開始(14:45)、テントに戻ったのは15:30だった。

振り返ると常念岳の山塊(下の写真)が大きいが、この写真の頂点は山頂ではなく、また8合目でもなく、山頂はさらに奥になる。
  次の写真は2日続けての我が家のテント。この中で大の大人(180cmと太めの174cm)が二人で寝るのである。



 所要時間 三股駐車場から常念乗越まで→ 8:35(コースタイムでは7:25)

      常念乗越から常念岳の往復 →  往:1:15  復:0:45

城ケ平山(446m)、峠山(477m)、ハゲ山(465m)

    いずれも富山市上市町にある山になる。標高こそ400m台と低いが、初冬には良い雪山歩きの道になる。城ケ平山山頂は別名、茗荷谷山(みょうがだにやま)といい、その昔、茗荷谷城があったとされている。山頂は開けて広く富山平野を一望できる。今回の紹介は12月中旬に城ケ平山ま...