2017年9月18日月曜日

富士ノ折立(2999m)


 以前にも紹介したが富山県を代表する山として立山がある。立山は富山市内から見ると台形状の山をしており、その上辺に3つの主たるピークがある。南側から雄山、大汝山、富士ノ折立と呼び、その3つを総称して立山と呼ぶ。そのため立山三山とも呼ばれる。また更に周囲の別山、真砂岳、立山をそう呼ぶ場合もある。

私はこれまで何度も立山登山をしてきたが、富士ノ折立には登ったことが無かった。何となく登るには危険な山、一般的な登山道は無いと思い込んでいた。また室堂から登ってきた時にしろ、別山方向から登ってきた時にしろ、今さらここを登る気はしない、先を急ぎたいという思いにもなっていた。

今回は、さすがにそれはダメだろうと思い、富士ノ折立一本に絞って登山をした。

室堂のバスターミナルを出発(8:40)、一の越への途中には夏場は道を覆う雪渓も3~4カ所残っているが9月中旬にもなると道を覆うことは無くなっている。一の越に到着(9:20)。カメラをザックにしまってから岩登りの開始。初歩の岩登りだが、コースを誤ると危険である。あまりに左手に行くと途中から急なザレ場になって小石ごと崩れ落ちて行きかねない場所にでてしまう。夢中で登っていて、過去1度そこに紛れ込んだが、今回も紛れ込んで肝を冷やしてしまった。山頂へ着(10:10)。晴れていて遠景もなかなかのものだったが、見慣れた風景でもあるので少し写真を撮ってから先を急ぐ(10:12)。

 大汝山を通過(10:29)。これまで数回私を追い抜き、彼が風景を愛でている間に私が追い抜きを繰り返してきた男性がまた追い抜いて行く。ペースは明らかに彼の方が早いのだが、さすがに私の周囲の景色を見ようともせずに先を急ぐようなペースに声をかけてきた。「どこまで行かれるんですか、すごく急いでますね」と。「今年の夏も付近を縦走し、富士ノ折立だけ登ってないので、心残りを無くすために富士ノ折立一本で来たわけ」と事情を話すと笑いながら納得して先に進んでいった。

 まもなく富士ノ折立直下に着く(10:38)と、先ほどの男性が山頂を見上げている。「団体さんが登ってますね」と私に声をかける。十数人の団体が岩肌にへばりつくようにして登っているのだ。

  「こういう日に限ってね」と私も苦笑い。ともかく初志貫徹で貴重品をつめたウエストポーチだけ身に着けて登り始める(10:40)。確かに岩登りだが、特段に難度の高い登りではない。最後の方に左の谷を深く覗き込むような狭い場所さえ慎重に歩けば何とかなる。おまけに5分程度で登れる(10:45)。これは完全に登らず嫌いだった。山頂は狭く長細いが、これまでに見たことない角度で周囲を見られるので新鮮だ。私が着いて間もなく団体さんは三々五々と下りて行く。最後に私一人だけとなり、風景を独占できた。おまけに晴れ、格別な気分であった。標高は2999mなので剱岳と同じだ。

剱岳方向
              雲海の彼方に浮かぶは白山

大汝山方向、はるかに槍ケ岳や笠ケ岳を望む。
白馬岳方向
  帰りは来た道を戻る。途中、一の越からの下りで山の会のメンバーの夫婦に会う。なんという奇遇と互いの安全を祈りつつ別れる。室堂には12:33に到着、12:40発の高原バスにギリギリ乗車。13:40の美女平ケーブルに乗り、13:47には立山駅に着いていた。山策時間4時間と立山巡りでは超短時間であったが、バスに乗る頃には周囲はガスがかかり下界に下りてきたころには山には厚い雲がかかっていた。


所要時間 往;室堂から富士ノ折立山頂 2時間5分

     復;富士ノ折立山頂から室堂 1時間41分

0 件のコメント:

コメントを投稿

城ケ平山(446m)、峠山(477m)、ハゲ山(465m)

    いずれも富山市上市町にある山になる。標高こそ400m台と低いが、初冬には良い雪山歩きの道になる。城ケ平山山頂は別名、茗荷谷山(みょうがだにやま)といい、その昔、茗荷谷城があったとされている。山頂は開けて広く富山平野を一望できる。今回の紹介は12月中旬に城ケ平山ま...