2017年10月28日土曜日

雨飾山(1963m)




  新潟県糸魚川市と長野県小谷村との県境にある山である。糸魚川側は雨飾温泉(雨飾山荘)の傍から出発する。ここは私が若い頃は梶山新湯と呼んでいたがいつのまにか名前が変わっていた。一方の小谷村側は小谷温泉(3軒の温泉宿がある)のさらに奥にある雨飾高原キャンプ場のそばにある登山口から登る。雨飾山の由来は周辺の山が晴れていても、この山だけは霧がかかり雨で飾られていることからきていると聞いている。私が初めて登ったのは1987年で梶山新湯(現雨飾温泉)から当時の職場仲間5人と登ったが山頂付近はガスっていた。2010年小谷温泉側から登った時も山頂はガスっていた。2012年雨飾温泉から登った時は笹平に着いたにもかかわらず風強く笹平全体がガスっていたので山頂に登らず引き返す。要するに名前の通り、私にとっては雨とは言わないが霧に憑りつかれた相性の悪い山だったが、昨年10月末に小谷温泉から登った時は初めて紅葉の素晴らしい風景を見た。そして今年も紅葉狙いで10月末の晴れた日に小谷温泉から登った記録になる。

 駐車場横にあるトイレ付の建物内で登山届を提出。

  そして登山口を発(8:07)。しばらくせせらぎの音を聞きながら湿地帯につけられた木道を歩く。




ところどころ切れている場所は泥の上で一気に靴が汚れる。左側には所々に滑滝なども見える。13分ほどで湿地帯から別れ登りに入る(8:20)。2/11の標識がある。




 尾根へのとりつきで最初から急登が始まる。さらに尾根上につけられた登山道も基本的に急登である。ところどころ緩やかなところもあるが、全般に急登と思っておいた方がよい。4/11(1600m)という表示版を通過する(8:51)。すぐにブナ林の中にある「ぶな平」という狭い平にでる(8:54)

  座って休憩できそうな木材が二つ置いてある。ここを過ぎると比較的緩やかな傾斜になる。むろん急なところはある。やがて水平道になり、やや道が下りかかると一つの尾根を越える(9:16)。すると突然、沢の音が聞こえだす。荒菅沢(あらすげさわ)の流れの音だ。ここから一気に沢に向かって下っていく。道は滑りやすいので注意が必要だ。途中、6/11(2400m)の表示板を通過する(9:20)。やがて荒菅沢に着く(9:26)

  沢の奥を見ると雨飾山の鋭鋒が望める。鋭鋒から右側にぐっと下がったところが笹平の端から荒菅沢を見下ろす位置になる。初夏に来るとこの付近はまだ雪渓に覆われている。周囲から飛んできた土で汚いが雪渓を渡る。しかし、晩秋になる雪は全くなくなり、さほど多くない水量の渡渉を3m程度しなければならない。向こう岸に渡ると笹平までは、多少S字状にはなっているが基本的は直登である。歩みを進めると標高は稼げるが、それなりに足にくるし、疲労がたまる。マイペースで登り切りたい。途中7/11の表示板を過ぎる(9:41)。30分ほど我慢の登りを続けると見晴らしが次第に良くなり東側に焼山やすぐ沢の向こうに布団菱の岩肌が見えてくる(10:13)




  登山道はやがて岩の急登に変わっていく(10:21)

  この辺りは私にとっては鬼門の場所。以前、へとへとになってしまった場所だ。今回もあまり変わりはない。岩場に取り付けられた二つのはしごが連なった場所を通過(10:25)。さらに上のはしごを通過(10:32)。岩場を登り切った付近に9/11の標識が見える(10:36)。岩場は今少し続くが登りきると笹平の端に着き、まもなく金山と雨飾山の分岐点にでる(10:42)。ここからは笹平とその奥に山肌に少し雪をまとった雨飾山の山頂が見える。

  ここからは笹の中につけられた道を進む。途中、少しくぼんだ所にある雨飾温泉との分岐点にでる(10:48)。さらに進むと10/11の表示を過ぎる(10:53)
 このまま笹の中を山頂直下へ行けばよいのに、何故か荒菅沢を望む笹平の端へと登山道は誘導される。なんだか危険な匂いがするのだが、景色は圧巻だ。荒菅沢から仰ぎ見た稜線に相当する場所だ。

 そこを過ぎるとすぐに山頂直下の急登にかかる(11:00)。基本的には岩登りになる。慎重に登って山頂に着く(11:14)


  山頂は二峰性になっており、北側に仏像さんがあり、南側に三角点と山頂の標柱がある。両者は1、2分程度で行き来できる。昨年に続き、今年も360度の景色を堪能できた。後立山連峰の朝日岳(写真右)、雪倉岳(写真中央)、白馬岳(写真左端)が見え、さらに南方の山々、遠く槍ケ岳も見える。
  目を転じれば雪をかぶった白き焼岳が近い。すぐ右奥の火打山の鋭角もきれいだ。
 さらに左に目を転じれば頚城三山と呼ばれる山々の紅葉が今を盛りとしている。眼下に目を移すと戸倉山が紅葉真っ最中のようだった。昼食を取り、写真を撮っているうちに1時間近くを山頂で過ごす。昨年はガスが迫ってきてそれはそれでよい風景だったが、今年は全くガスもかからずの天候だった。何気に寒くなってきたので下山開始(12:10)。金山との分岐(12:31)、まもなく笹平ともお別れし、一気に下る。荒菅沢(13:14~13:18)、ここからの登り返しは道も悪く滑らないよう気をつけたい。ブナ平通過(13:47)、登り口通過(14:13)、登山口駐車場着(14:25)。

 往:駐車場~山頂 3時間7分

 復:山頂~駐車場 2時間15分

 

余話:

 山頂直下の岩登りをしている時、上から降りてきて私を先に通してくれる二人の女性がいた。「ありがとうございます」と言いながら通り過ぎたが、そのうちの一人が「すみません」と呼び掛けてくる。てっきりリュックから何か落としたのかと振り返ると、そこには今年大日岳を途中から一緒に登った女性のにこやかな笑顔があった。登るのに必死の私は不覚にも気が付かなかったが、奇遇を喜び合った。いろいろと話をしたかったが、なにせリスキーな場所だったので、少し話をしてから機会があればまた登りましょうと約束をして別れたのだった。

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